天狗岳(東天狗) 2640m  06.02.05

渋の湯(渋御殿湯P) 6:35
黒百合ヒュッテ    8:25  8:45発
東天狗岳       9:55 10:30発
黒百合ヒュッテ   11:40
渋の湯(渋御殿湯P)12:55
八ヶ岳の天狗岳といえば一般的に冬山入門とされている山です。そして私もついに冬山デビューとなりました。 今までの雪山は奥多摩の雲取山や北八つのスノーシューが似合う様な山でしたが、中山から、または茶臼山の展望台から眺める天狗岳に いつか冬期に登ってみたいと思っていたこともあり、節目にもなった山行になりました。

「冬に歩く道は無雪期に歩いていること!」という前提を破って初めて渋の湯に車を入れた。 今日の行程では渋の湯から黒百合ヒュッテまでの道が初めてになるが日曜日ということもあり問題は無いだろう。

渋御殿湯の駐車場 新雪の登山道 黒百合平付近
渋御殿湯の駐車場
道左前方の建物が渋御殿湯。
新雪の登山道 黒百合平付近

渋御殿湯の駐車場で車を停めて料金を払いに行く。1000円と共に車のキーを預けることになる。 試しに早朝出発の時は帰ってきてから料金を払うで良いかと尋ねると「それなら仕方ないが朝5時には開いているのでなるべく受付はしてほしい」とのこと。

車外に出していた精密温度計は−17℃を示している。寒波が来ていると聞いていたのがうなづける寒さだ。八ヶ岳稜線は雲の中で薄暗かったが、登山道は風が無いので歩き出すと汗が噴き出してくる。 しかしすぐに凍って暑いんだが冷たいんだか分らなくなる。

黒百合ヒュッテ 天狗岳
黒百合ヒュッテ
メルヘンなテント村です。
天狗岳。
稜線のガスが取れていく。

色彩が白色しかない黒百合ヒュッテの前でアイゼンを装着しストックをピッケルに持ち替えて出発する。 中山峠を越えてちょっとした急坂を登ると目の前に天狗が姿を現す。猛烈な寒風を表すように天狗の稜線には雪煙が舞っていた。

東天狗取り付き 天狗岳
東天狗取り付き
上へ続くトレースが見える。
天狗岳直下
全ての露出物にエビの尻尾ができている。

小屋・テン泊組は降りて来る時間なので、10名前後のパーティ数組の下山者ばかり。こちらが待つこと多かった。

また山頂間近では東側が切り立った尾根道を進む跡や、西側を巻く道もあるので注意して進む必要がある。

東天狗山頂部 東天狗山頂部 著上にて
東天狗山頂部 東天狗標識 頂上にて

寒さで歩みが遅かったがやっと頂上に立つことができた。2,3年前には厳冬期に来るなんて考えられなかったことだ。久しぶりの天狗でこの風景に出会えたことが本当にうれしかった。

しかし寒さが尋常ではなく温度計は−23℃を指している。おお、山人生での最低値を更新! なとなくうれしいが写真を撮る為にアウターグローブを取っているとすぐに指が痛くなって痺れ始める。

西天狗 天狗岳
西天狗
こんもりと雪の山。トレースが無いので今回は断念した。
八ヶ岳
こちらも見事なまでに真っ白だ。

早々に退散しようと思っていたが30分も居てしまった。体が冷え切ってしまって目出帽も口周りが凍りついていて早く風が無い所へ行きたい。

天狗以北の北八ヶ岳も雪の森が広大に広がっている。蓼科山も雲もがとれて丸い姿が見えていた。

北八ヶ岳 登山者
北八ヶ岳 登ってくる登山者
第2陣のようです。しらびそ?高見石発かな?

降りてきてから見る天狗岳は、まぶしくて本当に素晴らしい姿だ。しばらくこの風景は見られないだろうと、しびれる指で何枚も写真を撮った。

天狗岳 天狗岳。その1

天狗岳 天狗岳。その2

天狗岳を写真に撮るポイントとしては、中山峠から北へ少し上がったところと、 黒百合ヒュッテの南面を上がったところでスリバチ池とセットで見る天狗がいい絵になる。

中山峠で山の知り合いに出会う。見たことがあるカメラの構え方とザックの目印で判った。うれしいことだ。

十分に展望を堪能して黒百合ヒュッテに戻ってきた。気温は軽く−10℃を下回るが風が無く照りつける日光の暖かさで気持ちがいい。 装備を着け替えてから昼食にする。凍らないようにと懐に入れていたおにぎりを出したらカチンコチン。ザックの中の菓子パンも真っ白になっている。 さすがです。この気温。

黒百合ヒュッテ前の斜面 登山者
黒百合ヒュッテ前の斜面
遊ぶひとたち。
帰りの車道
硫黄−横岳、阿弥陀が見えています。

車で帰る時間になると雲が完全にとれて雪の壁が連なっているような光景だった。

今日は雪が柔らかくある程度の量もあったので安全に登ることができた。 以前GWに中山峠から登った時は残雪が踏み固められて階段状になり、帰りが恐くて天狗の奥庭経由でヒュッテに戻ったことがあった。 雪の状態ひとつでこうも変わるもんだとあらためて知らされた。良い山行になりました。
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