麦草岳  2733m  06.11.18-19

上松Bコース登山口   5:40
奇美世滝        6:55
五合目(岩門)     7:25
七合目         8:35
森林限界        8:50
−この間CTの倍以上の時間をラッセルに費やした−
麦草岳         9:55 10:55発
奇美世滝       12:45 12:50発
上松Bコース登山口  13:50

下山後は”木曽駒JOY.忘年会”に参加!木曽駒荘に泊まる。
麦草岳の存在を知ったのはつい最近で、山仲間の木曽駒さんが (ブログ:「木曽駒の麓から」)、 雑誌「ヤマケイJOY」に書いた紹介記事からだった。 名前からすると何かほんわかする牧歌的な山をイメージするが、登山地図を見ると中央アルプスの木曽駒ヶ岳の西に位置し、 標高2700mを超える木曽駒ヶ岳の展望が素晴らしい登り応えのあるピークらしい。

今回の登山口は中央アルプスの西側となり初めて訪れる土地だ。 関東の近場ばかり登っている身としては遠征になるし新鮮な気持ちで出かけた。 伊那から木曽へは開通したばかりの権兵衛トンネルですぐに抜けられた。国道19号を南下し少し迷いながらも木曽駒荘へ到着。

木曽駒荘前 上松Bコース登山口

木曽駒荘には小さい明かりが灯もり人の気配はあった。 教えてもらっていた空き地に駐車して、真っ暗な林道を熊鈴ををじゃかじゃか鳴らしながら歩きだす。
木曽駒荘前

夜明けの御岳 夜明けの御嶽山 6:20

林道から振り返ると夜明けの光が御嶽山の上空を染めていた。

初めての道をヘッドランプで歩くのも不安だ・・・など、思わなくなって久しい。 登山を始めた頃は暗い林道の運転でさえ恐かったのに、夜が明ける山の空気を何度も肌で感じていたら、 恐さよりその世界の美しさにいつの間にか囚われてしまったようだ。

麦草岳への登りが始まる

林道歩きから開放され、沢沿いの登山道を10分ほど進むと、奇美世の滝に突き当たる。 分岐には麦草岳まで4時間との道標があり、ここから山頂までの急登が始まる。
麦草岳への登りが始まる

御嶽山 五合目岩門の展望台より
御嶽山 五合目岩門の展望台より

トラバース気味の急登を30分ほど頑張ると、5合目道標から5mほど離れた露岩の展望台がある。 中央アルプスの影を越してその先には、ガスが漂う谷から伸び上がる見事な御嶽山が眺められた。朝早くに登ったおかげというものだ。

相変わらず続く急登の登山道はやがて雪道になった。動物の足跡すらない真っ白な道。今日の入山は私が最初らしい。(当たり前か)

七合目を過ぎ樹木の背が低くなると、雪は足首をすっぽり覆うようになった。 木々の間から白い岩峰が青空に突き出すように見えてくると森林限界が近い。

展望台 登山道 森林限界
穂高岳
六合目と7合目の間の展望台にて。展望はそれほどよくない。
森林限界近くの登山道
積もったばかりのパウダーの雪。
森林限界
青と白の世界が始まりました。

樹林帯からひょっこり出ると冬期の高山の世界に様変わり。岩は氷雪で覆われ日陰では冷たい風に凍える。 6本爪アイゼンを手早く装着し目の前のピークを越えた。登山道は判別し難いが尾根通しでもあるのでさほど問題なかった。

乗鞍 麦草岳が見えてきた
上々の天気。振り返れば御嶽山や北アルプスが近くに見える。 麦草岳が見えてきた。踏み跡の無い稜線を行くのは気分がいい。

と、展望は良いのだが稜線に出てからラッセルが大変でスピードがぐんと落ちた。 あわよくば木曽駒までと思っていたが、これほど雪があるとは考えが足りなかった。

もうすぐ麦草岳。 麦草岳のピークが見えてきた
もうすぐ麦草岳。向こうに見えるのは最高点。 やっと麦草岳のピークが見えた。最高点のピークと山頂標識のピークは50mほど離れている。

木曽駒ヶ岳 木曽駒ヶ岳

麦草岳へ上がると木曽駒ヶ岳が初めて姿を現した。
千畳敷の方から向かうとおまけのような姿でしかなかった木曽駒ヶ岳が、 ここでは中央アルプスの盟主としての堂々たる山容を見せていた。

なるほど、”木曽”と名が付くのが納得できる。

→画像拡大

尾根を目で辿るとこの時期には麦草以降は到底抜けられそうにないコースだ。また夏に来よう。

麦草岳 山頂標識 宝剣岳拡大 お隣のピーク
麦草岳 山頂標識 宝剣岳拡大
小屋は玉ノ窪山荘です
お隣のピーク。こちらの方がほんとの麦草岳ピーク?

隣のピークからは木曽前岳へ続くやせ尾根にある牙岩が荒々しく感じる。次回は上松A・Bコースを繋げて歩きたい。 気温が上がってきたので、のんびりとおにぎりタイム。1時間も山頂部で過ごしてから下山した。

七合目の標識が大きく割れていた。その時は気にも留めなかったが、後で聞いたところによると立ててすぐに熊にかじられたとのことだ。 (オレの縄張りに何変なもん立ててやがるうだぁ?)ということだろう。登る前に聞かなくてよかった。

雪原状の尾根を下ります 宝剣岳拡大 岩門
雪原状の尾根を下ります 七合目標識 バリッ 五合目。標識に”岩門”とも書かれていたのは斜面に折り重なるこの岩のことかな?

この間に今日初めての登山者と出会う。時間的には遅いが行けるとこまで行ってみるらしい。後で木曽駒JOY.の方だというのが判明。 帰りは登山道から30mほど離れた奇美世滝に寄った。沢が行き止まりになり、小さなつららで覆われた岩壁が周りを囲んでいた。 全面氷結したら見応えがあるだろう。

奇美世滝 木曽駒荘到着!
奇美世滝 木曽駒荘到着!

木曽駒荘まで降りてくると、木曽駒JOY.の方々が小屋閉め準備の真っ最中。木曽駒さんがいらっしゃったので紹介してもらった。 今日はこのまま木曽駒荘に一晩お世話になるのだ。山を降りてから車を運転しなくてよいのはありがたい。もちろん私もお手伝いします。

薪割り デッキの板の寸法出し 火起こし&ダッチオーブン担当
薪割り担当 デッキの板の寸法出し 火起こし&ダッチオーブン担当

まずはサツマイモ♪ 甘〜い。ほくほく お次はじゃがと人参
まずはサツマイモ♪ 甘〜い。ほくほく お次はじゃがと人参。人参が甘くてほくほく!これには驚き!

暗くなったので中に入っていよいよ木曽駒荘忘年会開催です!

囲炉裏とテーブルを囲む皆さん 寄せ鍋です。 お次はじゃがと人参
囲炉裏とテーブルを囲む皆さん 寄せ鍋1です。 寄せ鍋2です。キムチ味。

あごちくわ(飛魚)を焼きます イカの一夜干し カニ。いいお味出してますねぇ〜
あごちくわ(飛魚)を焼きます。歯ごたえがあって美味。 イカの一夜干しも炭火で。 カニ。いいお味出してますねぇ〜

後はオードブルなどつつきながら木曽の夜は更けていきます。お酒も数えられないぐらいありました。 木曽駒さん以外はちろん初顔でしたが、皆さん暖かい方ばかりで自然と仲間の輪に加えていただきました。


翌日

朝はすっきりと目覚めることができた。コーヒーを頂いて今日も快調です。

朝は雑炊。 このあっさり味の漬物が止まらな〜い! お次はじゃがと人参
朝は雑炊。 このあっさり味の漬物が止まらな〜い!樽ごとほしい! さあ、小屋閉め開始!
じょうさんが軽業を見せる。

私は雪囲いの準備 薪ストーブも設置完了 煙突も修理して煙が出てきました
私は雪囲いの準備。 薪ストーブも設置完了 煙突も修理して煙が出てきました。おぉ!山小屋っぽいぞ。

途中雨が降ってきましたが、皆さんおかまいなしに作業を進めます。 私も思っていたより小屋閉めの作業に参加することができて、一宿一飯(けっきょく三飯になっちゃったけども) の恩義は返すことができたかな?
お昼ご飯は手作り五平餅
五平餅

集合写真 小屋閉めも終わりました。私などより遠方から来られている方が多かったです。頭が下がる思いです。宴会の魔力もあるんでしょうけど。^^

最後に小屋の表で記念に一枚。皆さん、お疲れ様でした! 木曽駒さん、声をかけていただいてありがとうございました。

木曽駒荘へは是非また来ます!


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