尾瀬周遊  06.07.01−02

1日目
富士見下P(08:10)−富士見小屋(10:00)−アヤメ平−竜宮十字路(12:30)−尾瀬ヶ原散策−見晴(15:15)幕営

2日目
見晴(06:20)−沼尻(07:45)−皿伏山(09:50)−白尾山(10:55)−富士見小屋(11:35)−富士見下P(13:00)


1日目
8時だというのに戸倉の駐車場には車が10台足らず。富士見下の駐車場にいたっては私が一番乗りだった。天気予報が悪いこともあるが、水芭蕉(6月初旬)とキスゲ(7月中旬)に挟まれたこの時期は、尾瀬も意外と静かなものだ。

夜半から降り続いていた雨も上がり、むしむしとした林道を行く。森の緑は色濃くなり、しずくが滴る木々は勢いづいている。泊まりなので遅い出発になったが、林道脇に咲く花を探しながらゆっくりと歩いた。

ノビネチドリ 延根千鳥 マイヅルソウ 舞鶴草 サンカヨウ 山荷葉
ノビネチドリ 延根千鳥 マイヅルソウ 舞鶴草 サンカヨウ 山荷葉

富士見小屋を過ぎて富士見田代からガスの中になった。燧ヶ岳どころか池塘の対岸もぼやけていたが、周囲に咲く水芭蕉がみずみずしい。 アヤメ平も真っ白な風景だった。木道沿いには濃い紫色のスミレが咲いている。ん?と思ってしゃがんでみたら、ムシトリスミレだった。 (八ヶ岳が見える!)と茅ヶ岳を勘違いした時と同じように1人照れ笑い。

ミツバオウレン 三葉黄蓮 ウラジロヨウラク 裏白瓔珞 アカモノ 赤物
ミツバオウレン 三葉黄蓮 ウラジロヨウラク 裏白瓔珞 アカモノ 赤物(イワハゼ)

アヤメ平 ムシトリスミレ 虫取菫 コイワカガミ 小岩鏡
アヤメ平 ムシトリスミレ 虫取菫 コイワカガミ 小岩鏡

7月になったのだが長沢新道の上部は雪に埋もれている場所もあり、今年の雪の多さにあらめて驚いた。 通行量が少ないためか、ここの木道は大変滑りやすいので注意が必要。

雪害で折れていた長沢の橋も新しくなっていた。感謝の気持ちを持って渡らせてもらう。

コミヤマカタバミ 小深山傍食 修復された長沢の橋 タニギキョウ 谷桔梗
コミヤマカタバミ 小深山傍食 修復された長沢の橋 タニギキョウ 谷桔梗

長沢尻に出た。3週前は、枯れた茶色の湿原に、たくさんの水芭蕉がところ狭しと並んでいたのに、今は青々と草が生い茂り、夏の湿原に様変わりしていた。

池沼 白砂田代
長沢尻の池沼 竜宮十字路へ 背後には景鶴山が見える

湿原の花も尾瀬らしく華やかになっていた。

ミヤマツボスレ 深山坪菫 オオバタチツボスミレ 大葉立坪菫 ミツガシワ 三つ槲
ミヤマツボスレ 深山坪菫 オオバタチツボスミレ 大葉立坪菫
絶滅危惧II類(VU)
ミツガシワ 三つ槲

タテヤマリンドウ 立山竜胆 ワタスゲ 綿菅 コツマトリソウ 小端取草
タテヤマリンドウ 立山竜胆 ワタスゲ(実(果穂)) 綿菅 コツマトリソウ 小端取草

エビスっしょ! 空を覆っていた雲も高くなり、天気も薄日が射して暑いくらいだ。

テント泊の今日は、中田代を廻って平坦な湿原を歩くだけ。心地よい風が吹く竜宮十字路で、日帰りでは味わえない極上の昼食タイムの始まり。

木道を歩く人も3週前に比べれば断然少ない。牛首分岐−ヨッピ橋−見晴と、ワタスゲが揺れる木道をのんびり歩いた。

ワタスゲと至仏山 中田代の池沼
ワタスゲと至仏山 中田代の池沼

スイレン科の葉 ニッコウキスゲ 日光黄菅 カキツバタ 杜若
スイレン科の葉 ニッコウキスゲ 日光黄菅 カキツバタ 杜若

ミツガシワと燧ヶ岳 ワタスゲの原
ミツガシワと燧ヶ岳 ワタスゲの原

ワタスゲと燧ヶ岳 六兵衛堀
ワタスゲと燧ヶ岳 六兵衛堀
レンゲツツジのオレンジ色が目立っていた

気の早いキスゲが3,4株ほど花をつけていた。花芽がまだ目立っていなかったが、10日後には黄色い原が広がる。 竜宮十字路で通り雨にあった後は日も射して一気に温度も上がったが、見晴近くでまた小雨模様となった。

見晴の天場は初めてだ。燧小屋でテントの受付をし、小屋と森に挟まれた天場ですぐ設営をした。そのまま奥に行くと道は八木沢から富士見峠へと続いていく。 新しいテントが雨の日とは。でもゴアのフライ無しのテントなので、雨の日の訓練が兼ねられると、前向きに考えることにしよう。

天場は虫が多いし小雨混じりなので、原の小屋の無料休憩所内に移動しでビールとツマミで夕食まで過ごした。

ハクサンチドリ 白山千鳥 見晴の天場 中央奥の青テントが私 炊事場は雪害?で倒壊
ハクサンチドリ 白山千鳥 見晴の天場 中央奥の青テントが私 炊事場は雪害?で倒壊

テント内の靴置きは百均で見つけた、口にゴムがついている自転車のカゴ用カバー。ただのビニール袋でも良いのだが、深夜や朝方のテントの出入りに、音がしにくい素材がいいと探した結果がこれになった。 汚れたスパッツと靴入れとして活躍してくれた。

夕食はカレー。今日はビールを1.5L飲んだ。久しぶりに酔うほど山で飲んだ。中での食事は窮屈で肩がこる。テント生地に当たる雨音は安心感があって好きだ。雨音を聞きながら横になっていたらすぐ眠ってしまった。

原の小屋の無料休憩所 靴置き カ夕食は無印のカレー
原の小屋の無料休憩所 靴置き 夕食は無印のカレー


2日目
3時の目覚まし(携帯バイブ)で起きた。外を見なくても天候は雨音で判った。4時に外を見てみると目の前の木道も霞むほど霧が立ち込めていた。

新しいイスカの180gシュラフの寝心地も良くぐっすり眠れた。尾瀬ヶ原は1400mの標高だから暑いぐらいだった。高山でもシュラフカバーの併用で問題なさそうだ。

段小屋坂を尾瀬沼へ出発した。鈴を鳴らしながら黙々と歩いていると白砂峠の標識があるところまできた。雪が残り水芭蕉が咲く道を下ると白砂田代がぽっかりと開いている。

オオバミゾホオヅキ 大葉溝酸漿 白砂田代への下り 白砂田代
オオバミゾホオヅキ 大葉溝酸漿 白砂田代への下り 白砂田代

森を長く歩いていたので、こんな風に広がる田代は気持ちいい。ここから沼尻までは10分程かかる。

池塘に咲くミツガシワ 尾瀬沼 沼尻にて
池塘に咲くミツガシワ 尾瀬沼 沼尻にて

休憩所で休んでいるのは数人ほど。こんな日の沼の眺めも静かでいいもんだ。軽く食べてから出て、湖岸を南下していくと「富士見峠7.5km」と表示された分岐に着く。

急登を登っていくと残雪の道となりルートを見失いがちになる。赤布さえ見失わなければ問題は無いが、山を歩き慣れていない人は雪が消えてからが無難だろう。

水芭蕉もあちこちで咲く 針葉樹の森の登山道には雪が残る 大清水平
水芭蕉もあちこちで咲く 針葉樹の森の登山道には雪が残る 大清水平

大清水平は冷たいガスで包まれていた。中央まで行くと周囲は真っ白で、彼岸のような不思議な空間に迷い込んだみたいだ。

皿伏山は展望の無い小さい頂だ。標高をぐっと下げて長く感じる道を登り返すと白尾山だ。ここからは晴れれば展望があるらしい。アヤメ平が冠雪した頃にまた来てみよう。

皿伏山 山頂 イワナシ 岩梨 白尾山 山頂
皿伏山 山頂 イワナシ 岩梨 白尾山 山頂

それにしても、森の中の登山道はぬかるみが多いし、木道は長沢新道より滑りやすいので、かなり慎重な歩きで疲れるルートだった。展望もないし雨後は別ルートをとった方がよい。

白尾山から、残雪の田代をいくつか過ぎると大きなアンテナが現れた。ここで登山道が終わり、林道が富士見峠−富士見小屋−富士見下と続く。

白尾山近くのアンテナ アンテナからは林道になる 富士見下の駐車場
白尾山近くのアンテナ アンテナからは林道になる 富士見下の駐車場

尾瀬沼から富士見下まで14km。駐車場の車は増えていたのに、誰にも行き会わず下りてきた。もの好きな登山口だがこれからも尾瀬の入山口として何度も通うだろう。
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