尾瀬アヤメ平・横田代 1969m 05.11.13

富士見下P  5:45
富士見小屋  7:20
アヤメ平   8:00
横田代    8:35 (まったり)9:20発
富士見下P 11:50
体が不調の週末。土曜は大人しくしていたが、日曜の好天予報を見ると、いてもたってもいられなくなった。山奥は雪が付いているかもしれない。 体のこともあるので軽い山にしようと考えた末に尾瀬のアヤメ平に出かけた。10月にも歩いているが、今度こそ今年最後の尾瀬と決めて、展望の山旅を目指して高速を飛ばす。

まだ暗い富士見下の駐車場から富士見小屋まで続く林道を歩く。この林道を歩くのも今年3度目となる。本当にもの好きなことだ。なぜこんな時間に紅葉も終わった寂しい山奥を歩いているのか不思議でたまらない。 温度計は−5℃を指している。最近とみに四季の移り変わりが早く感じる。

明るくなってくるとアヤメ平の稜線が白く見え出してきた。しかし上空は暗い雲が覆い、上は吹雪いているように思える。天候の回復を祈りながら歩いていくと、林道は完全な雪道になった。 小屋関係者と思われる車のタイヤの真新しい跡があるので昨日は人が入っているみたいだ。

富士見下−富士見峠間の林道 富士見下−富士見峠間の林道 富士見小屋(冬期閉鎖中)
富士見下−富士見峠間の林道 林道 小屋近く 富士見小屋(冬期閉鎖中)

富士見小屋辺りで10cmの積雪があった。板戸で閉鎖中の小屋とこの雪景色は、完全に冬の様相だ。雲が多く展望も諦め気味なのだが(晴れろ〜)と念じてアヤメ平に向かう。 途中、富士見田代で出会った写真屋さんは、夜明け前から燧ヶ岳の絵を狙って張っているが、一度も雲が取れなかったらしい。 夜明け前ということは−7、8℃になっていただろう、本気で写真をやっている人の根性はすごいものがある。

左側が開ける稜線を登っていくと雪面が日光に照らされ光っていた。上空の流れの早い雲も薄くなり、目の前には青空が眩しく広がり始めた。山の神様ありがとー!

富士見田代 燧は雲の中 アヤメ平へ登ります アヤメ平へはすぐそこ!
富士見田代 燧は雲の中 アヤメ平へ登ります アヤメ平へはすぐそこ!

アヤメ平に登り立つと夢心地な風景が待っていた。真っ白な雪原が天上に浮かぶように広がり、尾瀬を囲む山々が白く輝いている。 標識がある木道の広場にはテントが設営されており、3人の写真屋さんが凍結を始めた池塘越しの至仏山を熱心に撮っている。

アヤメ平 景鶴山方面 アヤメ平 鳩待通り方面
アヤメ平 景鶴山方面 アヤメ平 鳩待通り方面

至仏山 アヤメ平から 至仏山 アヤメ平から

本当に素晴らしい光景に出会えた。今年の尾瀬は毎回感無量な山旅ができたのに、締めとなる今日のアヤメ平は、ほんとにいいの?と聞きたくなるような天候と展望だ。

まだ雪が少ないので木道から雪原へは立ち入らずに池塘越しの至仏山を撮った。少し位置を変えると池塘の配置が変わるので構図の見せどころかな。 でも写真屋さん達の足跡が邪魔して思うようには撮れなかった。ちなみにフィルムは失敗・・・。

そしてこの雪ならば、絶対にいい景色が待っていると確信している横田代に向かう。でも、なんとアヤメ平から先へは足跡が無い!ラッキー♪

動物の足跡だけが残る雪の木道 低木の樹林帯を行きます
動物の足跡だけが残る雪の木道 低木の樹林帯を行きます

動物達の足跡だけが残された雪の木道を進んで低木の樹林帯を抜けると、たおやかな稜線の至仏山の全容が見られる横田代に着く。

至仏山 横田代から 至仏山 横田代から

”雪原に伸びる木道が森に消えていき、その向こうには至仏山の大きな山体がどっしりと横たわる”。思っていた通りの展望に笑みが止まらない。

時間的には変な感じだが、朝食は上里SAの牛丼だったので、大休止にして昼食にした。1時間近くこれを眺めていたが誰もやって来なかった。私はこちらの方がいい景色だと思うんだけどな。

横田代にて憩う私 展望を惜しみながら戻ります 帰りに姿を見せた燧ヶ岳
横田代にて憩う私 展望を惜しみながら戻ります 帰りに姿を見せた燧ヶ岳

帰りのアヤメ平からは燧ヶ岳が姿を見せてくれた。写真屋さんはすでに撤収していたので、あの広いアヤメ平には私がぽつんと1人だけ。何度か振り返りながら今年最後の尾瀬に別れを告げて降りていく。

至仏山 アヤメ平から 帰りにアヤメ平から至仏山

凍結した池塘が広がり至仏山が浮かびます。
アヤメ平は30数年前は尾瀬のメインルートにあったので、踏み荒らされてしまい(木道も整備されていなかった)、一時泥田のように荒廃しましたが、地道な回復作業のおかげで湿原が復元しつつあります。 人が自由に立ち入れるのは積雪が豊富な時期だけです。

しばらく歩くと前方からタタタッと動物が走ってきた。てっきり誰かが連れてきた犬かと思って身構えたが、1m前で急停止したそいつは、かわいいウサギちゃん。 つぶらな瞳と目があった瞬間にびっくりしてまた戻っていった。私を立ち木と間違えていたのかな?

アヤメ平の稜線 アヤメ平の稜線

林道からはくっきりとアヤメ平の稜線が見える。この道をこんなに明るい時間に通るのは初めてのこと。とかく敬遠されがちな林道歩きは、尾瀬終いとなる私には余韻を楽しむ時間としてあっという間でした。


尾瀬・日光ヘ HOME