大佐渡山地縦走 -オオミスミソウの頃-    2013/04/27 - 04/29
アプローチ:新潟港−(カーフェリー)−両津港(民宿泊)
1日目両津港の民宿−(タクシー)−白瀬登山口−金剛山−ドンデン山荘(天泊)
2日目:ドンデン山荘−マトネ−金北山−横山登山口

1日目   2013/04/28

 両津港−タクシー
 白瀬登山口         7:30
 トビガ沢          8:43
 組上           10:52
 金剛山          11:54 12:08発
 論天山          15:11
 ドンデン山荘(天泊)   16:09


6時に起きて寝ぼけまなこをこすりながら買っておいたサンドイッチをパクつく。宿の清算をしようと御勝手の方へ声を掛けたら、大きなおにぎりを乗せたお皿を持っておかあさんが出てきて「はい、朝ごはん」と差し出された。食べてしまったことを申し訳なく伝えると「じゃ待ってて」と銀紙に包んで頂いた。素泊まりなのにありがたいことです。

宿から数十秒歩いた「港タクシー」ではタクシーが出発を待っていた。早速乗り込んで白瀬登山口まで。海沿いの橋が一部工事中なので迂回路経由で3260円也。

白瀬登山口;標高90m。登山道へは川を渡ります。 二輪草咲く道を行く。 ナニワズ 難波津<br>ジンチョウゲ科 落葉小低木
白瀬登山口;標高90m。登山道へは川を渡ります。 二輪草咲く道を行く。 ナニワズ 難波津
ジンチョウゲ科 落葉小低木

登山口では日が当たるのを待っている地元の登山者が1人。川辺には一人静や延齢草が咲いていた。お先にと橋を渡ってまだ肌寒い森を行くと、程なくして日が当たる明るい道になった。足元には見頃を過ぎたカタクリが続いている。上の方で咲き残っている花を期待しながら標高を上げて行くと、ちらほらと春らしい花が顔を出し始めた。

春の新緑と青空!気持ちいい日になったぞ ミヤマカタバミ 深山傍食 カタバミ科
春の新緑と青空!気持ちいい日になったぞ。 ミヤマカタバミ 深山傍食 カタバミ科
葉は展開していません。

スミレサイシン 菫細辛 スミレ科 アズマイチゲ 東一華 キンポウゲ科
スミレサイシン 菫細辛 スミレ科
雪国の菫です。
アズマイチゲ 東一華 キンポウゲ科
お、佐渡にも咲いているのか。

エンレイソウ 延齢草 ユリ科 フクジュソウ 福寿草 キンポウゲ科
エンレイソウ 延齢草 ユリ科 フクジュソウ 福寿草 キンポウゲ科
実は自然に咲いているものを見るのは初めて。

トビガ沢の渡渉点

さて肝心のミスミソウだが全く咲いていない。コースは山歩き目線で選んでしまったので、このルートには咲いていないのかな?、と心配になりながらトビガ沢を渡って緑の少ない斜面を登りきると、あ、この花はもしや!?
トビガ沢の渡渉点

オオミスミソウ 大三角草 キンポウゲ科 見つけた場所は登山道が大きくえぐれていて日が当たらず撮るのが大変。
オオミスミソウ 大三角草 キンポウゲ科
初めて見ました。しぼんだカタクリの間からひょっこり顔を出しています。
見つけた場所は登山道が大きくえぐれていて日が当たらず撮るのが大変。

ナガハシスミレ 長嘴菫 タチツボスミレ類 ショウジョウバカマ 猩々袴 ユリ科
ナガハシスミレ 長嘴菫 タチツボスミレ類
これも初めて見ました。距が長く反り上がっているのが特徴です。
ショウジョウバカマ 猩々袴 ユリ科

「かわいい花だな〜」と歩いていたら本格的にオオミスミソウ地帯に入った。もう全然足が進まなくなってしまう。降参です、まいった!

紅梅みたいです。赤くて小さな花。佐渡:オオミスミソウ 大三角草 白い花。佐渡:オオミスミソウ 大三角草
紅梅みたいです。赤くて小さな花。 白い花。

紫色の小さな花。佐渡:オオミスミソウ 大三角草 白い花と雄しべのピンクがいいコントラストになっています。佐渡:オオミスミソウ 大三角草
紫色の小さな花。 白い花と雄しべのピンクがいいコントラストになっています。

ふわっとサクラ色。佐渡:オオミスミソウ 大三角草 薄紫色の縁どり。佐渡:オオミスミソウ 大三角草 花びらの形も変化が多いです。佐渡:オオミスミソウ 大三角草
ふわっとサクラ色。 薄紫色の縁どり。 花びらの形も変化が多いです。

薄紫色。佐渡:オオミスミソウ 大三角草 濃いピンク色。佐渡:オオミスミソウ 大三角草
薄紫色。 濃いピンク色。

八重ですねぇ。佐渡:オオミスミソウ 大三角草 すっきりピンク色。佐渡:オオミスミソウ 大三角草
八重ですねぇ。 すっきりピンク色。

なんてかわらい株でしょうか。佐渡:オオミスミソウ 大三角草
なんて可愛らしい株でしょうか。えへら〜と笑みを浮かべながら写真を撮り撮り。
※はたから見たら危険なおっさんです。誰も居ないからいいけどさ。

ちなみにオオミスミソウは世間的には「雪割草」という愛称で親しまれていますが、サクラソウ科に私の好きなユキワリソウという種名の花があります。なものでこのレポでは種名のオオミスミソウで呼びます。

カタクリの森。

標高を上げて行くと、ようやくカタクリが見頃な地帯になってきた。大佐渡山地はとにかくカタクリが山全体に咲き乱れ、登山道にも進出し踏んで歩いてしまうほどだ。

ちなみに佐渡島の形でいうと、左上側が大佐渡、右下側が小佐渡と呼ばれる。面積はほぼ同じだが、大佐渡山地の方が標高が高く最高峰の金北山があるので大佐渡と呼ばれるらしい。
カタクリの森。

カタクリ 片栗 ユリ科。三つ子の可愛い株です。
カタクリ 片栗 ユリ科。三つ子の可愛い株です。

ふと時計を見るとありえない時間。CTを1時間以上もオーバーしている。この後は雪道になるのに時間を使い過ぎ。あわてて先を急ぐが花が止んでくれません。

キクザキイチゲ 菊咲一華 キンポウゲ科 やっとつぼみになってくれたか。でも懲りずに撮ってます。
キクザキイチゲ 菊咲一華 キンポウゲ科
新潟は紫色が多いです。
やっとつぼみになってくれたか。でも懲りずに撮ってます。

登山道にいきなり雪が出てきた。 組上にて。
登山道にいきなり雪が出てきた。 組上にて。標高745m。

登山道や山麓に残雪が出てきた。遅れを取り戻すべくひたすら登って、樹林帯の中からひょっこり展望地に出ると組上という名のピーク。進行方向に金剛山が見えると思っていたが、ま白なピークは肩の部分でした。

雪面になり登山道が判別出来なくなったのでスパッツ+ストック装備に変更。 木立ちの間からは遠く金北山も見えてきた。
雪面になり登山道が判別出来なくなったのでスパッツ+ストック装備に変更。 木立ちの間からは遠く金北山も見えてきた。

低木帯の急登を振り返ると両津湾の爽快な景色。
低木帯の急登を振り返ると両津湾の爽快な景色。

金剛山へのトレースは夏道と逆についていたがそれに任せて登っていく。滑ったらやばいトラバースも有り。 金剛山と思われる高台へ藪漕ぎしながら登ると二つの鳥居が見えた。あのピークが金剛山かな。
金剛山へのトレースは夏道と反対側の斜面に付いていたがそれに任せて登っていく。滑ったらやばいトラバースも有り。 金剛山と思われる高台へ藪漕ぎしながら登ると二つの鳥居が見えた。あのピークが金剛山かな。

金剛山でした〜。標高962.2m 宿のお母さんのおにぎりいただきます!
金剛山でした〜。標高962.2m 宿のお母さんのおにぎりいただきます!

山頂はものすごい強風。社の陰で風を避けながらおにぎりを食べていると、同じ方向から3人組の登山者が登ってきた。2,3話していると「GPS持ってるの?」と聞かれた。そういや観光案内所の山に詳しい人にも聞かれたっけ。金剛山から雪畑山の分岐までの鞍部は残雪期に道迷いが多発とのことだ。今日の天候なら心配ないだろうが地形図と照らし合わせながら慎重に行かねば。

3人組は金剛山までの様で、いい笑顔の写真を撮ってあげたら私より先に降りて行った。

金剛山より。中央の顕著なピークが雪畑山だが縦走路より離れているので今日はパス。
金剛山より。中央の顕著なピークが雪畑山だが縦走路より離れているので今日はパス。ほんとは行きたいんだけど時間がなあ。どのピークに出てあの辺がどうのこうのと地形図とにらめっこしてから歩き出した。

鞍部に降りてきました。 けっこう最近のトレースが残っていました。
鞍部に降りてきました。 けっこう最近のトレースが残っていました。

振り返ると金剛山。 雪畑山の分岐部分のピーク。上の金剛山からの大画像というと、中央の雪畑山のすぐ左隣にある緩やかな雪のピークです。
振り返ると金剛山。 雪畑山の分岐部分のピーク。上の金剛山からの大画像というと、中央の雪畑山のすぐ左隣にある緩やかな雪のピークです。

とりあえず無事なところまで好天で来ましたが、悪天(山腹を覆うような曇天以上)であるならば止めておいた方が正解のコースです。私はそう思いますので金剛山もしくは組上のピークまでで検討ください。小屋泊装備では好天でもこの時期は突っ込まない方が吉です。

この後トレース通りに進んでみると藪っぽいとこや急斜面を行ったりなど難儀する道になった。夏道はどうなのかなと掻き分けていくと、ありゃ平和な道じゃないですか。

夏道。早めに出ておけば良かった。 滑石。休憩タイム。
夏道。早めに出ておけば良かった。 滑石。休憩タイム。

菓子パン休憩。ふう〜久々の天泊装備は疲れる。夏道は出たり消えたりで、背丈ほどの小低木密集地帯をむりくり越えていたらずっこけて足がつってしまった。ザックを背負ったまま花の写真を撮っていたからなあ。春の花はやってくれます。

芝尻山より金北山方面を眺める。 論天山へ。この辺りは牛の放牧地になっています。もちろん牛はまだいません。
芝尻山より金北山方面を眺める。 論天山へ。この辺りは牛の放牧地になっています。もちろん牛はまだいません。

論天山にて。たまにはね。 ドンデン池とドンデン避難小屋。
論天山にて。たまにはね。 ドンデン池とドンデン避難小屋。いつもなら避難小屋内部の写真を撮ってレポに載せるとこだけど、疲れすぎて断念。

尻立山直下からドンデン池方面の展望。右奥の丸いピークが金剛山です。
尻立山直下からドンデン池方面の展望。右奥の丸いピークが金剛山です。今日は1000mを超えていないがそれを感じさせない素晴らしい山並みです。感無量。

アンテナ施設が並ぶ尻立山は展望無し。下って行くと両津湾が見えてドンデン山荘の裏手に出た。

ドンデン山荘到着〜!長い道のりでした! 山荘前のウッドデッキ。個人的ビアガーデンですな。
ドンデン山荘到着〜!長い道のりでした! 山荘前のウッドデッキ。
個人的ビアガーデンですな。

すると、ありゃ?山荘前に先週飲んでいた山友の姿が。確かにこの連休は佐渡にも立ち寄ると言っていたけど、お互い日程や行程も話していないのにバッタリするとは驚きです。

話を聞くと今日はアオネバ登山道など歩いたらしく、このまま下って下界で飲んだくれるようだ。佐渡では酒蔵にも行くみたいで相変わらずいい旅をしている。私は山は一人が好きだけど、一人での観光は苦手なので見習いたいものです。

天場は一人ぽっち

天場使用料は500円。で、この天場、ペグが気持ちよ〜く効いてくれる。久々にペグを使った。すぐ横には蛇口の水場があり両津湾を見下ろせる極上の部類に入る天場です。
たぶんいつも混まないんだろうな。
ドンデン山荘の天場

両津湾を眺めながらお疲れ様ー! 酔った勢いで山荘に売ってたカップ麺。 もちろん足りないのでテントの中で+ラーメン。
両津湾を眺めながらお疲れ様ー! 酔った勢いで山荘に売ってたカップ麺。 もちろん足りないのでテントの中で+ラーメン。

寒いのでダウンを着こんで山荘前のウッドデッキで生ビール。だぁー!たまらん。500円でお風呂も入れますが予定に無かったし飲みに専念するとしよう。トイレは山荘の中で24H玄関の扉は開いています。自販機は玄関内と中に2つありビールやチューハイが売っています。500mlのペットボトルが200円、500缶ビールが450円也。

ご当地?カップ麺はあっさりしてて美味しかったけど、全然足りなくてテントの中でまたラーメン。大汗かいた行程だったので体が塩分を欲しています。屋久島でゲットした三岳を飲みきったところで睡魔が。

山荘前からの国仲平野の夜景。左が両津湾で右が真野湾だ。それぞれの湾岸のカーブが眺められる。
山荘前からの国仲平野の夜景。左が両津湾で右が真野湾。それぞれの湾岸のカーブが眺められる。

頭上は満点の星空。夜風にあたっていたら酔いが醒めたように思ったけれど、テントに戻ってシュラフにくるまれば寝入りはすぐだった。


2日目ヘ