サントリー×ヤマケイ


 南アルプス応援プロジェクト
  仙丈ヶ岳ツアー!



たけさんの山あるき

2013/7/27;北沢峠−大滝頭五合目−馬ノ背ヒュッテ(泊)

2013/7/28;馬ノ背ヒュッテ−仙丈ヶ岳−小仙丈岳−北沢峠


7月最後の週末は、サントリー×ヤマケイさんの「南アルプスをみんなで応援しよう!」プロジェクトの一環として、鈴木みきさんとヤマケイさん・サントリーさんのスタッフの方々と仙丈ヶ岳を登ってきました。「何の応援?」と思われるでしょうが、ぜひ下のリンクをたどってみて下さい。

今、南アルプスの高山植物が絶滅の危機に瀕していることを知ってもらいたいのです。


南アルプス応援プロジェクト

南アルプス応援プロジェクト
※画像無断使用ちう。大丈夫かな?
近年増加の一途をたどるニホンジカが、南アルプスの貴重な自然が残る高山帯に登り、お花畑を食べ尽くし、貴重な高山植物やライチョウが絶滅の危機に瀕しています。地元では自治体の枠を越え、官民の力を合わせて対策にあたっていますが、問題の解決には多くの力と資金が必要になっています。


登山される方ならば、シカの食害の話を聞いたり、樹皮がきれいに剥がされ木肌があらわになった樹木を見たことがあるのではないでしょうか。私も奥秩父の森でそのような光景を目にしていますし、尾瀬や櫛形山などの高山植物の群落が一気に減少してしまったことなど、実際にこの目で知ってはいました。

しかしそれがアルプスの高山植物が咲き乱れる領域まで浸食しているとは思いもせず、10年前に歩いた花の仙丈の風景は全く変わっていないものだと思っていました。

上のリンクにある通り、ヤマケイオンラインではこの問題の解決に向けて「南アルプスプロジャクト」を立ち上げ、登山者の力を地域の力にする活動をはじめています。私も何か発信できればと今回の応援ツアーに参加しました。


■1日目
一行を乗せた新宿発のバスは諏訪ICで降り、杖突峠を越え高遠を抜けて戸台口へ。ここで一旦降りて仙流荘のバスに乗り換え。乗り換えの間、南アルプスの天然水やオールフリーの配給です。そうそう、上のリンクを見てもらえば分りますが、この応援プロジェクトはサントリーオールフリーがサポートしています。「山で飲むならオールフリー!」の合言葉!、、、私もマイカー日帰りの山頂で飲んでまーす!

仙流荘より。

バス停から上を眺めると夏らしい雲と青空だ。夕立が心配だけど今日の行程は樹林帯なので大丈夫かな?
爽快な青空

仙流荘を出たバスは標高2000mを超える北沢峠へ一気に登ります。途中では、林道斜面に咲くオオビランジや、谷を挟んで対峙する鋸岳の展望地で止まってもらいながらの運転手さんの説明付きです。

鋸岳。いつかは第一高点まで登りたいぞ。 なんとこの林道から鋸岳の鹿ノ窓を確認できるなんて!
鋸岳。いつかは第一高点まで登りたいぞ。 なんとこの林道から鋸岳の鹿ノ窓を確認できるなんて!ちょっと興奮。

登山開始 北沢峠で遅いお昼休憩をして念入りにストレッチをしてから出発。

今回のガイドの村山さんは南アの北部にお詳しく気象予報士でもあるとか。これは心強いです。

上空は雲が多くなり日が陰ると森の中はひんやりとしているが、登山道を登り続けるとすぐに汗がしたたり落ちてくる。花はほとんど無いけれど花目モードに切り替えて行くと、森に同化した小さな蘭がぽつぽつ咲いているのが分かる。

コイチヨウラン 小一葉蘭 キソチドリ 木曽千鳥
コイチヨウラン 小一葉蘭 キソチドリ 木曽千鳥

我ら登山隊。
我ら登山隊。今回のブロガーは8名(私はブログじゃないけど、そう呼ばれて、、、こちょばゆい)。急登が終わって尾根に乗っかると歩き易くなります。

森の林床は苔むした小さな世界。 登山道は合目表示もあり、こまめに休憩を取りながら行きます。
森の林床は苔むした小さな世界。 登山道は合目表示もあり、こまめに休憩を取りながら行きます。

マルバタケブキが咲く斜面を歩いている時に「この辺りにはオコジョがいるんですよ」とガイドさんが言ったすぐ後、すばしっこく横を通り過ぎていく茶色の小動物が。わ〜久しぶりのコジョ太君だ。相変わらず愛くるしい奴だが、けっこう獰猛な性格で自分よりも大きいノウサギも捕食したりもします。

自慢じゃないが(自慢だけど)オコジョはこれで6回目。北・南アルプスと尾瀬で出会っている。いつかは、ま白な冬毛のオコジョに会いたいな。

樹木の根本にひっそりと咲くゴゼンタチバナ。
大木の根本にひっそりと咲くゴゼンタチバナ。

日帰り組も多く続々と下山してくる登山者とのすれ違いでペースは遅め。まあ、今日は馬の背ヒュッテまでの短い行程なのでまったりした気持ちで歩きます。

大滝頭五合目の分岐まで来れば今日の登りは終わったようなもの。トラバース気味に山体を横切って藪沢小屋を越えて馬ノ背ヒュッテまで。

バイケイソウ 梅尅 モミジカラマツ 紅葉唐松
バイケイソウ 梅尅 モミジカラマツ 紅葉唐松
(葉の形が同定のポイント)

馬の背ヒュッテまでは残雪の通り抜けが2箇所あります。 キバナノコマノツメ 黄花の駒の爪
馬の背ヒュッテまでは残雪の通り抜けが2箇所ありました。 キバナノコマノツメ 黄花の駒の爪

今回新たなメンバーのまゆ太さん。古い山仲間です^^ ヤマガラシのお花畑。
今回新メンバーのまゆ太さん。
お子さんが生まれて山を休んでいたけれど、2年ぶりのアルプスに嬉しさ爆発でした。
雪どけの沢沿いに咲くヤマガラシのお花畑。
もしかしてホントに辛い?シカは嫌いかな?

ハクサンイチゲ 白山一華 ハクサンフウロ 白山風露
ハクサンイチゲ 白山一華 ハクサンフウロ 白山風露

下草の少ない斜面にポツポツと咲く花たち。イチゲもフウロも背が小さくて別の花かと思ったほどです。

ミネザクラの咲き残り シナノキンバイ
ミネザクラの咲き残り。今にも花を落としそうでした。 シナノキンバイ 信濃金梅
大きな花をつける艶やな花です。ライチョウ君の好物だとか。

シカ除けネット 開けた所に出たと思ったら急にシカ除けのネットが出てきた。

正直、標高2600mmを超える場所には似つかわしくない人工物だが、ネットの中の植生は青々として効果は歴然。

ネットはボランティアの方々と省庁・自治体が一緒になって設置したとのことだ。

程なくして先行しているみきさんから「ビールまで10分〜!」と声がかった。ひゃっほーと喜んで登りきったところが馬ノ背ヒュッテ。

馬ノ背ヒュッテ到着〜!
馬ノ背ヒュッテ到着〜!

まずはオールフリーを掲げて到着写真! 小屋の中は宿泊客で混雑しているので小屋の裏手のスペースに移動して休憩します。ツアーリーダーさんから小屋泊まりの説明(トイレ、水場、荷物)と夕食の時間など。夕飯は最後の4回戦目とのことなので、まずは乾杯といきますか。プレモルを頂いて乾杯♪背負ってきていただいたヤマケイスタッフの皆さんーご馳走さまですー!

美味しいおつまみを並べて飲みだしたけど、皆さん持ち寄りのウイスキーを頂いていたら飲み過ぎてしまって、かなーりいい気分。外は結構寒かったけど夕飯までのプチ宴会は山で泊る楽しみのひとつだもの、時間はあっという間に過ぎていきました。

尾瀬沼ヒュッテに到着。まずは配給がありましてオールフリー! お夕飯。

ことこと煮込んだ美味しいカツカレー。生ビールも頂いちゃってさらにいい気分。

下界では炭水化物をセーブめにしてるのですが、その反動か旅先では歯止めが利かなくなり、今日もカレー2杯もおかわりしてしまった。(後で聞いたらおかわり3杯だったって。。ザ・酔っぱ、すんません)

夕食後は小屋の方からシカ問題の現状や対策のことなどお話を聞かせてもらいました。

猟友会の高齢化と人数の減少、温暖化による雪の減少とそれによる高地でのシカの越冬、捕食者(オオカミ)の絶滅など。咲き出すまでに何年もかかる花もありますし、咲いたとしても最初は背が低く小さな花で、お花畑になるまでは長い歳月がかかるとのこと。どうりで途中ポツポツと咲いていたハクサンイチゲやハクサンフウロは背が低かった訳だ。

もちろんもっとお話ししてもらったのだが、、酔っていたので記憶が・・あぁ、これが目的なのに何しに来たんだよ、おれは〜〜ごめんなさい〜〜泣(T_T)


■2日目
3時に目が覚めた。さすがに名山のおひざ元、夏山の週末は混んでいて窮屈な寝床に体がこわばっている。外に出るとお月夜なのに星がたくさん輝いて頭上には白鳥座が翼を広げている。水場で冷たい水を体に流し込み酔い覚ましも兼ねて夜風に当たる。

日の出は甲斐駒のお隣りから。

朝食は昨夜のうちにお弁当をもらっていて上で食べるとのこと。二度寝した後、表に5時に集合して準備体操をしてから出発。
日の出は甲斐駒のお隣りから。

撮影していくみきさん達を置いてブロガー組は先に歩き出す。すると、案の定、頭と体が重い。これは、、いわゆる二日酔いというやつだ。あーもー。

ネットの中のお花畑 ネットの中のお花畑

ヨツバシオガマとキンポウゲのお花畑。昔は馬ノ背一面に広がっていたんだね。

激不調でフーフー言いながら登っていると、幾つかのけもの道が登山道を横切っているのが目に入った。けもの道へ続く斜面は掘り返されたように土がめくれあがっている。シカは山の斜面を歩く時にキックステップの様にひづめを蹴り込んで歩く。そんな生態も裸地になる原因らしい。

藪沢カールの中に仙丈小屋が見える。 ぼやけた頭には早朝の冷たい山空気が有り難い。
藪沢カールの中に仙丈小屋が見える。 ぼやけた頭には早朝の冷たい山空気が有り難い。

仙丈小屋に到着! オールフリーにそのような効能はありません。
仙丈小屋に到着! ここで朝ごはん。お、結構しっかりしたお弁当だ。この体で食べられるかなぁ?とオールフリーを飲んだら胃が軽くなって完食!
※注.オールフリーにそのような効能はありません。

鋸岳の向こうには八ヶ岳がきれいに折り重なっています。
鋸岳の向こうには八ヶ岳がきれいに折り重なっています。右は赤岳から左は蓼科まで。

ここでもみきさん達を置いて先に出発ですが、すぐに追いつかれるんですよね。

ツガザクラ 栂桜 オヤマノエンドウ 御山の豌豆
ツガザクラ 栂桜 オヤマノエンドウ 御山の豌豆

仙丈ヶ岳へ。山頂で憩う人々が見えてきました。
仙丈ヶ岳へ。山頂で憩う人々が見えてきました。

イワベンケイ 岩弁慶 タカネツメクサ 高嶺爪草
イワベンケイ 岩弁慶 タカネツメクサ 高嶺爪草

体調も良くなっておしゃべりしながら歩いていたら、あれ?もう登るとこが無くなっちゃった?って感じで仙丈ヶ岳へ到着。狭い山頂は大賑わいだ。

順番待ちしてから写真をヤマケイさんに撮っていただきました。

掛け声は「オーールフリーー! 掛け声は「オーールフリーー!」
※「写真提供=山と溪谷社」

皆さん満面の笑みです。なんてったってアルプスの3000m峰ですからね。

山頂でオールフリーを飲みだしたら「行きますよー」の号令がかかる。上空の雲で日が遮られて確かに寒い。あわてて飲み干して少し遅れて後ろの方に付いて下山開始。

藪沢カールの中の仙丈小屋
左手の藪沢カールの底には小さく見える仙丈小屋。小屋の周辺に天場があれば最高だろうね。

続々と登ってくる登山者とすれ違いながら小仙丈カールが右手に見えてくると、カールには低木沿いに黄色いネットが張られているのが遠目から分かった。高台にはレンジャーらしき人がそれらを見下しながら何かデータを取っている。

ヤマケイさんのスタッフの方に話しを聞くと、こんな標高でもニホンジカが十数頭住み着いてしまっていて、それを追い込み駆除する為のネットであることを教えてもらった。

十数頭ならこの面積の高山植物なんてあっという間に無くなってしまうだろう。いやもう無くなっているのか。登山者の少ない日を狙って猟銃で打ちヘリで運ぶ予定だそうだ。

小仙丈カールには黄色いネットが張られていた。
小仙丈カールには黄色いネットが張られていた。

正直、黄色いネットは痛々しく山も悲しんでいるように見えた。人間は自分たちの都合でむごいことをするものだな、とも思った。

人によっては、高山植物を守るためと言って野生のシカを駆除するのかわいそう、という感情があるのは当然だろう。高山植物が大事なんていうはエゴで、立ち位置で話が逆になるのでは?と思う人もいるだろう。野生のままにまかせれば?と考える人もいるはずだ。

どっちを選ぶなんて単純な話ではないけれど、シカの数を減らす取り組みに対して私は賛成です。大局的過ぎるかもしれませんが、我々人間が崩した自然のバランスを、我々人間が取り戻そうと必至にやっている。それは間違ってはいないことだと思います。

チシマギキョウ 千島桔梗 ツマトリソウ 端取草 ヨツバシオガマ 四葉塩竈
チシマギキョウ 千島桔梗 ツマトリソウ 端取草
ん?誰ですか?「妻と理想」って言ってる人は〜
ヨツバシオガマ 四葉塩竈

小仙丈岳へ。 本日3本目!またね、仙丈!
小仙丈岳へ。 本日3本目。今日はオールフリーしか飲んでないような。

小仙丈岳で最後の大休止。仙丈ヶ岳らしいカールを従えた山姿は見納めです。あとは一気に下って北沢峠へ。

前方、甲斐駒と栗沢山の鞍部の仙水峠から下ってくる北沢には鮮やかなテント村が出来上がっています。みんな夏山満喫ですね。

北沢の天場。
北沢の天場。

最後の展望。甲斐駒に向かって下山していきます。
最後の展望。甲斐駒に向かって下山していきます。

頭上には夏空の太陽。

心配していた天気は、この上もないほど絶好の登山日和になりました。
事前の予報よりいい天気になってくれました。

ゴールを切るみきさん。 北沢峠到着ー!

ゴールを切るみきさんでした。お疲れ様でした!

帰りは温泉に寄ってビールで打ち上げ。おんぶにだっこな登山もたまにはいいですね。サントリーさん、ヤマケイさん、アルパインツアーさん、二日間お世話になりました!楽しかったです。

今回、夜の話を半分も憶えてなかったので(ほんとごめんなさい)、シカの食害について色々と調べてみた。 ニホンオオカミ絶滅の影響があるのなら、元々オオカミがいないとされる屋久島はどうなんだろう?とか、他の高山も同様な事態になっているのだろうか?とか、対策がうまくいってる地域はあるのだろうか?とか。

各地の自治体やボランティアが懸命にこの問題に取り組んでいることが次々に出てきた。そして方策はあるがうまく行っていないこともわかった。自分もえらそうには書けないけれど、この問題を知ってもらい興味を持って自分で調べてみる、というだけでも前に進むことだと感じました。

おぼろげより、もう一歩深く知る、考える、発信する、それらだけでも「登山者の力を地域の力にする」ことになるのではないでしょうか。

鈴木みきさん新刊「鈴木みきの山の足あと」好評発売ちぅ〜

バスを降りる時に頂きました!
翌日二日酔いの頭で表紙をめくってみると「プリンたい 気をつけてね」のサインのコメント。
ごもっとも、自重します^^;
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今回参加のブロガー様 ※リンクは今回の仙丈ヶ岳レポに張っています

 矢車草さん 山と野と
 cyu2さん カラダよろこぶろぐ
 まゆちゃん まゆちゃんの山登り
 sanpoさん 山の散歩道
 工場長さん 続・工場長の「山ばっかり、、、酒ばっかり。。。」
 げんさん 怪しいツアー回想録 山と燻製の日々
 まゆ太さん やまやのはなみち


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