仙丈岳・駒津峰
 2009/05/02-03
1日目:仙流荘(バス)−歌宿−北沢駒仙小屋天場−仙丈岳往復(天泊)
2日目:北沢駒仙小屋−駒津峰−北沢駒仙小屋−歌宿(バス)−仙流荘

1日目 05/02
仙流荘前登山者用駐車場(バス) 6:05
歌宿              6:45/ 6:55
北沢駒仙小屋天場 設営     8:35/ 9:15
小仙丈岳           12:15
仙丈ヶ岳           13:45/14:25
北沢駒仙小屋天場(幕営)   17:05

日付が変る頃にやっとザックの中身を押し込み終わり、深夜1時に高速に乗ったらすでに渋滞だった。 さすが休日1000円が適用された初めてのGWは、いつもより数段上の渋滞模様。 渋滞が解消してからも混みあう車線には、日頃見かけないナンバーがやたら多かった。

仙流荘前のバス停留所を過ぎると登山者用の大きな駐車場があり、早速チューハイをあおって僅かな仮眠へ。 車のドアを閉める音で目が覚めたら、バス停にはもう行列が出来ていた。

この時期バスはまだ北沢峠まで入れてくれない。 手前(といってもかなり手前だが)の歌宿までしか運行していないので、歌宿から北沢峠まで車道歩きになる。 数台発車したバスの2番目に乗り歌宿で降りたのが6時45分。 目の前には荒々しい鋸岳が迫り迫力ある姿を見ることができるが、バス停とトイレしかないので微妙な場所だ。


仙流荘前の駐車場

バス停に並ぶ登山者

歌宿

歌宿から車道をぐんぐん歩いて北沢峠へ。車道には全く雪が無く大平山荘から北沢峠へのショートカットの山道が氷化していた。 北沢峠の長衛荘から下りになる車道も凍結し、アイゼンを履く手間を惜しんで恐々と歩いた。


雪崩注意ポイントの沢

凍結した北沢峠の車道

北沢駒仙小屋(元:北沢長衛小屋)

天場から仙丈岳

実際に見えているは小仙丈岳。これは今日登らなきゃね、と言わんばかりの青空だ。

まだ早い時刻だし設営を手早く済ませて仙丈岳を登ってしまおう。

二合目へのトラバース気味の登山道は土と凍った雪との繰り返しだ。 程無くして硬い雪だけになるので、初めからアイゼンを装着した方が無難。 早朝からの登り始めではないので踏み抜きが心配だったがよく締まった雪で歩きやすかった。

尾根に出てからはひたすらな登り。途中積雪のせいでヤセ尾根になる部分があるので雪を崩さないよう注意して通過する。


二合目へのトラバース道

四合目 雪が深くなってきた

大滝頭で休む登山者

大滝頭を過ぎて15分もすると森林限界になる。目の前には小仙丈へ幾つもの踏み跡が続く大雪原の斜面。 左を見れば鋭鋒の北岳と、更に目をめぐらせば肩をいからす様な甲斐駒ヶ岳。うーん素晴らしい。


ま白な大斜面

北岳


甲斐駒ヶ岳 仙水峠からずいぶん登るなあ

小仙丈岳直下

雪の急斜面を登りきった所が小仙丈岳。たっぷりの雪を残す雄大なカールがいきなり広がった。

小仙丈岳より。


北岳・間ノ岳 小仙丈岳より

甲斐駒・栗沢山 小仙丈岳より

ここからは稜線歩きの面白い道。高度感ばっちりで気温以外は冬山の様な迫力ある展望が迫る。


小仙丈カールの縁を登る

小仙丈カールを登りきると山頂が見える


左に落ちれば終わり。右なら骨折ぐらいで止まる。

山頂へ

仙丈岳山頂

小仙丈からの道は思いのほか時間がかかり、仙丈岳山頂へは14時近くに到着した。


大仙丈へ続く尾根

山頂手前のヤセ尾根


下には仙丈小屋が見える

北岳、間ノ岳

時間的にも早く降りねばならないのに、3年ぶりの3000m峰、7年ぶりの仙丈岳であることに、なかなか山頂を離れることができない。

ヤセ尾根

登ってくる登山者がなくなり静かな山頂になってから下山を始めた。

山頂手前のヤセ尾根は写真で見ると恐いが、実際に歩くと落ちっこないような道。 もちろん今日のように無風の状態ならではだが。


小仙丈へ下る
 

仙丈小屋への巻道 道と言ってもごらんの通りで私は怖くて歩けません

振り返れば傾きはじめた日に輝く仙丈が。人けの無くなった稜線にてこの展望をじっくりと目に焼き付けた。

小仙丈カール。

下山は爽快な気分だった。 でもそれは森林限界だけで、樹林帯に入り展望に気が向かなくなる頃には足が棒のように感じられ疲れがどっと出てきた。

天場に着いたのは午後5時を過ぎてから。いやー長い一日だった。天場のテントは思ったよりも数が増えていなかった。 外で楽しげに夕食をとる幕営者の横を通り、手にぶら下げたアイゼンを放って、震えるようにビール買いに行く。

小屋の方に聞いたところ、今年の雪具合は仙丈が例年並み、甲斐駒が例年より多いとのこと。 甲斐駒は駒津峰から先の鞍部にいやらしく雪が残っているそうで、先日も人が落ちてヘリが飛んだらしい。 明日は時間的にも駒津峰までかな。


水は天場横の斜面から流れ落ちる雪解水を使用

夕げは貧相にラーメン。つまみも乾き物ばかりの貧乏山行

何本飲んだか忘れたがこの写真が今日最後の一枚


2日目 05/03
北沢駒仙小屋          5:15
駒津峰             8:40/ 9:00
北沢駒仙小屋         10:55/11:25
歌宿(バス)         12:55/13:15
仙流荘

今日は5時前には出たいと思っていた。けれど、疲れのせいか熟睡&寝坊。 まあ、あまり本気で甲斐駒頂上まで行こうと思っていなかったのか、爽快な仙丈岳の気分で胸がいっぱいになっていたのも確かだ。

菓子パンとスープの軽い朝食で出発した。外気はそう寒くなく外に出していたスパッツが凍っていたので朝方は氷点下まで下がったようだ。


朝食

沢沿いの道から山中へ

仙水小屋

最初道が判り難く踏み跡を拾いながら登山道へ。汗して登ると仙水小屋の天場には1張りのみ。ここで1人で夜を過ごすのは寂しい。

締まった雪道を歩くうちにお腹の調子が悪くなってきた。体も何だかだるく感じる。 重い足取りで仙水峠まで来たら摩利支天が大きく青空に映えていた。ここで「行ければ甲斐駒まで!」とやる気が出る。


仙水峠間近

仙水峠

仙丈岳が見える

甲斐駒と摩利支天

今日は天気が下り坂なはず。このまま青空が続けば行けるところまで行こう。

でも気力とは裏腹に息が上がってきつい登りが続く。踏み抜きも無く足が進むはずがCTを30分もオーバーして駒津峰へ。


この登りが長かった

あれがピークかな?

駒津峰

頭上は高曇りな空模様。仙水峠では青空の下だった仙丈もくすんだ空になっていた。体はもう限界。ここで折り返すとする。

甲斐駒ヶ岳 駒津峰より

北岳、間ノ岳、塩見岳
駒津峰より


鳳凰山 背後にうっすらと富士

中央アルプス遠望

仙丈岳 駒津峰より

昨日はあそこから、ああ登って、あの展望があって、あの辺りで甲斐駒を撮って、、、と尾根を目で追って仙丈の展望を楽しんだ。 今日登っている人も天候がもってくれて、ダイナミックな雪山を楽しんでいるだろう。

後はたったか下山して撤収、歌宿13:15のバスに間に合うよう早歩きで下った。

GWは人混みになるのかな?と思っていたが、歌宿からの歩きを皆嫌がるのか天場も山も空いていて静かな山歩きが出来た。 この時期の仙丈は本当に素晴らしい。次は山仲間と来てもいいかな。まあ、山というより天場での宴会がメインとなりそうだが。

なぜか翌日の朝は

仙流荘で立ち寄り湯に入ってから帰った。 途中何の気なしに高遠の知り合いの別荘をのぞいてみたら見事捕まり、偶然に通りがかった木曽の知り合いまでもが捕まって、 囲炉裏端で近所のカメラマンと韓国からの留学生まで巻き込んで、面白い宴会になった。

翌朝の味噌汁が体に染みたなあ。



南アルプスへ