3日目 04.08.09
北荒川岳手前〜塩見岳〜三伏峠小屋(幕営)

目覚めたらすっかり明るくなっていた。夜は小動物がテントの脇をトトトッと歩く音や 正体不明の生き物の鳴き声にドキっとしていたが、疲れもあって合計13時間も寝ていた。

北荒川岳まではナナカマドの低木のトンネルが続く登りで全身がずぶ濡れになってしまった。 稜線に出れば乾くと無精したのだがザックの上蓋のメモ帳まで濡らしてしまう。ザックカバーはするべきだったと反省。

北荒川岳は切れ落ちたガレを越えて雄々しく見える塩見岳や、ガレの縁に咲くタカネビランジの大株が素晴らしいところ。 天場地帯、お花畑を歩いてもう一度稜線に出るといよいよ塩見岳への取り付きになる。

一歩一歩ゆっくりと登る。青空が広がる森林限界を超えた急登は久しぶりで気持ちがいい。 写真を撮りながら小さい休憩を挟み時間をかけて念願の塩見岳頂上に立つ。 「ついに来たぞー!」と声を上げ周りは山だらけの360°の展望にしばらく憩う。 ここ東峰から見る西峰はまるで空中に浮かんでいるかの様でちょっと夢心地な気分だった。

塩見小屋に下りてくる頃には塩見岳上空を雲が覆っていた。この小屋からみた塩見岳は天狗岩とセットになって荒々しい姿になる。

後は今日も雲との競争になった。小河内岳避難小屋まで行きたかったが天気も足も三伏峠までが限界と言っている。 下地が土剥き出しのあまり良くはない天場だった。設営後の水場往復時に土砂降りになる。 結果的にはここで良かったのだが3日目ですでに行程の遅れが出ている。テントの中で地図を睨みながら 伝付峠へのエスケープルートにしようと思い始めた。

北荒川岳手前  5:40
塩見岳     8:55  9:15発
塩見小屋   10:10 10:20発
三伏峠小屋  12:50(幕営)

塩見岳

北荒川岳より。
朝日を斜めから受けたいい姿。 この天場で夕日を受けた姿も見てみたい。

タカネビランジ

鳳凰三山以外では初めて見た。株が大きく朝日できらきら光っていました。

北荒川岳の天場地帯

そう大きくは無い天場が幾つかある。使うのは大学山岳部がほとんどらしい。数mあがれば塩見の展望もあるし気持ちのいいところ。 ただ水場の汚染だけがいただけない。東海フォレスト・静岡県が絡んでトイレ設置の話もあるらしいが、実際はどうなるんでしょうか。

お花畑と塩見岳

マルバダケブキとコバノコゴメグサの間を歩く道。

塩見岳

いよいよ取り付きです。登山道の筋が繋がって見えますね。ほほが緩みっぱなしの登りが始まります。

塩見岳

北俣岳より。
頂上の人も見えてきました。このまま逆に進む蝙蝠岳(コウモリ)にもそそられます。

北荒川岳方面

中央ガレの頭が北荒川岳です。甲斐駒は雲に隠れ始めていますね。写真下部の緑野の中の白い部分が雪投沢の天場です。

荒川岳

塩見岳より。
こうして見ると荒川中岳から荒川東岳(悪沢岳)間はかなり登り返しがある。 荒川三山というよりかは、荒川岳(前・中)、悪沢岳(東)の2山でいいじゃないかとも思う。

蝙蝠岳

この山もいつかは。

塩見岳西峰

東峰より。空中に浮かんでいる様です。ここからの天狗岩への降りの急さが解ります。

塩見岳東峰

西峰より。東峰の方が高いです。

天狗岩−塩見小屋

左の天狗岩までちょっと危険なルートが続きます。落石に気をつけながら下ります。

塩見小屋

ここからの塩見岳はまた違った姿を見せてくれます。天狗岩の存在が大きいです。

タカネシオガマ
タカネビランジに負けず劣らず。

チシマギキョウ
どちらも塩見岳にて。

シャクジョウソウ
「ん?色が茶色だしちょっと形が違うか?」ということで銀竜草ではなくこれにしておきます。

ミヤマシシウド
大きくて目立ちます。

タカネコウリンカ

マツムシソウ
う〜ん、微妙な高さなので「タカネ」は付けないでおきます。

三伏小屋幕営禁止
下の小屋は営業もやめ天場も使用禁止とある。昔からの小屋と天場がまた1つ消えた。

三伏峠
日本で一番高い峠らしい。

水洗トイレ
1回200円。こんなところで水洗とは。

天場
土砂降りが止むと後は霧の中。ここの水場は三伏沢へ10分下りるとポンプて上げているタンクがある。うまい水だ。

04南ア縦走TOP 4日目