栂海新道縦走
 2008/08/09-12
 1日目:栂池自然園−白馬大池−白馬岳−村営頂上宿舎(幕営)
 2日目:村営頂上宿舎−白馬岳−雪倉岳−朝日小屋(幕営)
 3日目:朝日小屋−朝日岳−長栂山−サワガニ山−栂海山荘−白鳥小屋(小屋泊)
 4日目:白鳥小屋−ホテル親不知(国道8号)−親不知海岸

1日目 08/09
栂池高原P→ゴンドラ→栂池平→ロープーウェイ→
栂池自然園         7:15
白馬大池          9:40
白馬岳          13:00
村営頂上宿舎(天泊)   13:30

今年の夏期連休は山へ向かう気力が湧かなく、例年のように長期で山へ入るのが面倒になり、体の方も妙な咳が続いていたこともあって計画が白紙だった。 でもさすがに連休直前になり、どこか3,4日ぐらいは出かけたいなと考えた結果、「一度歩いてみたかった雪倉岳・朝日岳」、 「今歩いておかないといつになるか分らない栂海新道」の合わせ技が日程的にもお手ごろに思えて適当に計画を立て出発した。

夜中1時過ぎに栂池のスキー場前の駐車場に到着。 大雪渓は毎年の様に事故が起きているので歩きたくないし、まだ栂池側から登ったことがないので、車の回収で駅からだいぶ歩くことになるがこちらから行くことにした。

朝の栂池駐車場

行きの車中からまた体調が悪化していた。座席を倒して仮眠の体勢になったらあっという間に寝入って、気が付けば朝の5時過ぎ。

今日のゴンドラの運行時間は6:30から(日によって違うので注意)。5時半ごろには駐車場の係員が徴収を始めていた。 1日300円なので4日分1200円を払って、日付入りの4枚の駐車券を表から見える位置に並べる。 で、登山靴をいざ履こうと思ったら、なんと靴紐が付いてなーい!!わーいきなり敗退かー!

GWに続いてこれで2度目だ、ぜんぜん学習できていない、がっくり。 前はスニーカーの靴紐を代用して事無きを得たが、今回はスポーツサンダルなのでしばらくオロオロする。 山中で切れた時用の替え紐は1本しか持っていないし、何かねーかなーとザックを漁っていたら4,5年は入れっ放しの3mの細引き発見。 しかも靴紐と同じ太さだった。おお、君の存在は謎だったけれど今日の為に居てくれたんだね。やっと出番だよ、ありがとう!

気を取り直してゴンドラのチケット売り場へ。 ゴンドラ+ロープーウェイの通し券は、荷物代込みで片道2020円。 ゴンドラ乗り場は早朝のバスで到着した乗客(もちろん全員山の人)を含めて、50人ぐらいの列が出来上がった。 ゴンドラの窓からは青空に小蓮華山と白馬三山の稜線がくっきりと見えている。天気は上々。


みんな山好きだね

この青空を見たら不調も吹っ飛びそう

降りたらちょっと歩いて次の乗り場へ

ゴンドラの次はロープーウェイに乗り継いで栂池平に到着。いよいよ登山開始だ。栂池山荘とビジターセンターの間から登り始める。 日陰が無い低木帯の登山道を、朝日に照らされて汗をだらだら流しながら一気に登りきって天狗原に出た。目の前は白馬乗鞍岳の斜面が壁のように見えている。


明るい登山道

天狗原近し

杓子・白馬鑓あたりが見える

白馬乗鞍岳の斜面 天狗原にて

今年2回目の場所なのに全く違う景色が広がっていた。 3月にボードを背負って白馬乗鞍岳に登り、今見ている壁を滑り降りてきたのだが(その時の記録→白馬乗鞍岳BC)、 今は岩と樹木の斜面なのでその時のことがウソのように思えた。 その時は雪原だった天狗原にも木道が敷かれている風景で、来る季節の順番が逆だったなと笑えてきた。

大きな岩が重なる登山道を登るとケルンが積まれた白馬乗鞍岳。山頂から見える白馬岳方面は早くもガスが湧いて稜線が見え隠れしている。 CT通りに登っても白馬山頂が14:30予定なのでとても嫌な時間帯だ。


雪渓の横を登る

ヒメシャジン 姫沙蔘 キキョウ科

乗鞍岳山頂

さてここから先は初めての道。 ちょっと降りるといきなり白馬大池が青い湖面を見せ始めた。 不意打ちを喰らって美しい絵に大感動!すれ違う登山者に「いや、きれいですね!」と何度も声をかけながら、岩上の道が続く大池周辺の登山道を下った。

白馬大池と山荘
背後に見えるは雪倉岳と朝日岳。海外のリゾート地みたいな風景だなあ、行ったことないけれども。

白馬大池 背後は船越ノ頭、小蓮華山
もう登るの止めてすぐにでも湖岸で飲み始めたい。うまいビールだろうなあ。

白馬大池山荘前

山荘前の天場は広いです。今日はテントで埋め尽くされるかも。

山荘ではほとんど休憩をとらずに小蓮華山へ歩き出した。 上から降りてくる人とのすれ違いが多く、一時ガスに包まれることもあって少し気があせる。


チングルマのお花畑

後ろを振り返ると湖面がきれいだ

小蓮華山へ 坂の上の雲ですな。

初日の登りはさすがにきついし、この稜線を一気に登ってしまうのも勿体無い気がして稜線上の突起でおにぎり休憩。

高山の花を見つけながら小蓮華山へと。


イワギキョウ 岩桔梗 キキョウ科

ミヤマアズマギク 深山東菊 キク科

ミヤマリンドウ 深山竜胆 リンドウ科

小蓮華山

鞍部からの登りが終わると小蓮華山。山頂部はロープが張られ周辺部で皆休憩していた。

体の調子も悪くない。炎天下で汗だくで登り続けたのが逆に良かったのか、喉の痛みもいつの間にか消えていた。ここでまたおにぎりを追加してから出発。

人影がぐんと少なくなった。白馬山荘方向から白馬大池方面に抜ける人や、白馬大池からピストンの人は、あらかた降りてしまったみたいだ。

白馬岳へ 今まで見たことが無かったアングル。伸び上がる稜線が美しい。

三国境

明日はここから雪倉岳へ歩く。そちらへはやさしい稜線が続いていた。

お盆の頃でも砂礫に咲く花がちらほらと。この暑さでよく咲いていられるもんだ。


タカネシオガマ 高嶺塩竈
ゴマノハグサ科

ウルップソウは終わり
 

ミヤマダイモンジソウ 深山大文字草
ユキノシタ科


ヨツバシオガマ 四葉塩竈
ゴマノハグサ科

タカネミミナグサ 高嶺耳菜草
ナデシコ科

ミヤマクワガタ 深山鍬形
ゴマノハグサ科

白馬岳へ

三国境を過ぎて今日最後の登りを終えると登山者が憩う山頂が見えた。 幸い雲の湧き上がりもそう発達していなく上空は青空のまま久々の白馬岳山頂へ。

白馬岳山頂

昨日ユニクロで買った帽子(女性用)のおかげで天日も防げていい感じ。今まで帽子嫌いだったけど、つば付きはいいやね。 でも、男性用で売っていてほしかったけども。

杓子・白馬鑓の背後には薄暗い大きな雲が湧いている。ひと雨来るかな?と、明日また登る頂なので、早々と立ち去り天場へ向かう。


大雪渓を見下ろす

白馬山荘 杓子・鑓方面は雲が多い

村営頂上宿舎の天場はすでに大賑わい、これぞ夏の北アルプスだなあ。メジャーな山だから若い人も多くみんな楽しそうだ。

ぱぱっと設営したら楽しみな楽しみな時間。天場の受付には残雪を放りこんだバケツにビールを冷やして売っていたが、 全部キリンなので仕方なく小屋まで歩いて自販機でアサヒの500ml缶を2本購入。


白馬村営宿舎

大賑わいの天場 嬉しいなあ

おつまみセット@丸山にて

杓子・鑓ヶ岳 丸山にて

おつまみセットとビールを持って天場裏山の丸山まで登り、展望を楽しみながらやり始める。

にゃー!うめー!!これの為に登っているとしか思えないよな! 最近はビールを背負うことはキッパリと諦めて、お金に糸目もつけずに飲みたいだけ飲むようにしている。 この為に働いているんだもの。そりゃ仕方無い。もうテントを背負っていたって、ビールを売っていない所では張れません。

旭岳 丸山より

丸山では杓子岳方面からの登山者がまだまだ歩いてきていた。その中には韓国からご夫婦で登山に来ている方もいた。 初めは日本人にしか見えなかったので普通に挨拶したのだが、話しかけてから「韓国」と日本語で言われて驚いた。 この山岳展望に満足しているようで、とてもニコニコ顔でこちらも嬉しくなった。 見送った背中には日本と韓国の二つの小さな国旗がはためいていた。

天場斜面のお花畑

1時間ほどしてから天場に戻り、また小屋に行って1本仕入れてテントの横で飲んでいたら、 設営の時に2,3話したテントのご夫婦が「今度そこの売り場でビール追加する時は、ドライも入れてもらうように言っとくよ!」 なんて言っている。(あ、いや、一応3本で終わりにするつもりなんですけどね) なんて小さな心の声なのだが、実際追加されてしまったのでご好意を無にすることもできなく冷えた頃を見計らって4本目。 あ〜酔っ払い完成。

そして夕方、また、ふらふらっと丸山まで。

白馬岳と天場

湧き上がっていた雲も沈み、傾いた日が山を照らしていた。

杓子岳・鑓ヶ岳

さすがに向こうから歩いてくる登山者はもう居なかった。 丸山には3,4人の登山者が私と同じように夕焼けを期待して思い思いに山を眺めていた。

でも日が沈む方には雲が多く期待していた夕焼けショーは見れなかった。 1時間ほど酔った体でまどろんでいたけど今日はおしまい。 見下ろす天場にガスが流れてきたのを合図にテントへ戻った。

白馬岳と天場 丸山より

初日の夕飯はツマミとビールだけで過ごす予定だったので計画通りだ。 今日のビールは2L、行動中の水分は2.5Lだったので超えてない分マシかなと、いい気分でシュラフに潜った。


2日目ヘ