2007GW 奥多摩奥秩父縦走 5日目  07.05.02
大弛小屋       6:05
金峰山        9:15  9:30発
大日小屋      11:00 11:25発
瑞牆山荘前下山   12:30

最終日。昨夜のラジオによると(ラジオは女性の。私のは10秒聞いてうんともすんとも。まったく・・・)、今日の天気は回復方向らしい。 今日も吹雪ならば、停滞か、冬期閉鎖中の林道を降りるかとも考えていたが、 朝には木々に降り積もった雪も溶けるぐらい暖かい気温になったので金峰へ向かうことにした。

大弛小屋 大弛峠 朝日峠
大弛小屋。 大弛峠。林道は5月末まで通行止 朝日峠。

で、暖かいとなると踏み抜き多数。10mで3回、やっと這い出したら、両足とも腰までドスン。笑うしかない。 早く踏み抜きの無い国に行きたい。一時は青空が見えたり、日が差したりなど、 金峰山に着く頃には展望が開けるかもと期待しながらひたすら歩いた。

樹林帯から出る箇所も有り 朝日岳 金峰山の森林限界
樹林帯から出る箇所も有り。 朝日岳。 金峰山の森林限界。

好天への期待もあっけなく砕かれ、森林限界に出たらホワイトアウトな世界。 風も弱いし、行くべき道も判るので、今日はここを越えられるだけでもありがたいと思わなければ。

金峰山 金峰山

山頂に着いた時は五丈石と降りの稜線が見えていたが、カメラを出している間にまた雲の中になった。 今日は回復方向といっても高峰には雲が残るのだろう。

休んでいると大日小屋からの若者3人組の天泊縦走者と出会う。もっと早くすれ違いがあるかと思っていたが、 金峰山小屋から大弛方面へ向かう登山者は居なかったようだ。

ここで昨夜の3人がまた一緒になったので記念撮影をした。男性は瑞牆山荘へ下り、女性は富士見平で幕営して瑞牆山も登る。 実はこの女性、瑞牆からまた雲取まで戻る予定だったそうだ。国師越えの雪道が嫌になったので、 大人しく?一方通行で降りることに変更したとのこと。すごいとしか言えないです。はい。 記念に

私は帰りの温泉時間を作る為にここからは飛ばす。短い時間だったけれどもご一緒させていただいたお礼を2人に言って、 人が変わったように降りはじめた。自慢じゃないが最終日の降りは下山後のビールが待っているので早く歩ける。 (ほんと自慢にならない)

稜線はそれほど雪も多くなくガスの中でも快適に降れたが、左側が切れ落ちている場所ではアイゼンの引っ掛けに注意が必要。 そして樹林帯に入ると、よくもまぁ、と思えるほどきれいに氷化した登山道になっている。アイスバーンは大日小屋まで続いていた。

五丈石 千代ノ吹上 氷化した登山道
五丈石。 千代ノ吹上。 氷化した登山道。

大日岩を見上げる 大日岩を見上げる 大日小屋前から

小屋の水場で水を汲み、脱いだいアイゼンを洗う。時間を見るとCTでちょうど次のバスの時間だ。 汚れ物を片付ける時間の為にも(ビールも飲みたいし)、CTを短縮するつもりで一気に降る。

瑞牆山
冬枯れの木立の間には岩峰が乱立する特徴ある瑞牆山が見える。天泊女性はまだ登ったことが無いと言っていたので、 明日の晴天の下、あのピークで爽快な気分で山旅のフィナーレを迎えることだろう。

私も時間的には登ってからでも今日中に韮崎駅に降りられそうだったがそんな気にはならなかった。 今回の私の山旅でいえば蛇足のような気がするし、このまま終わるのがいいと思った。
瑞牆山

瑞牆山荘 山旅の終わり 瑞牆山荘 山旅の終わり

下山は12:30。バスは55分発。スパッツ、雨具、靴を脱ぐ。

平日なので山荘前は閑散とし、雲取山まで縦走する年配の登山者が1人準備しているだけだった。 道の状況など話して「では、お気をつけて」と声をかけて別れた。

山荘の売店で買ったビールはアスファルトに座って飲んだ。そんなに飲みたかったのかというと、そうでもないかもしれない。 下山後の儀式になっているだけかも。

発車間際に汚れ物をザックカバーにくるんでザックに押し込み、1人の観光客と1人の天泊縦走者を乗せたバスが発車した。 バスの運転手さんも山をやるらしく、今回の旅の話しをしていたら増富の湯まではすぐだった。 5日間の垢を落としてさっぱりした後には、温泉内の食堂で生ビールと馬モツ&餃子。格別だ。

瑞牆山荘前のバス停 「増富の湯」 湯上り後は生と馬モツ
瑞牆山荘前のバス停。 「増富の湯」増富温泉での日帰り湯はここのみ。 湯上り後は生と馬モツ。

温泉前からは14:41発のJR韮崎駅行きのバスに乗った。そうしたら大弛小屋で一緒だった男性が乗っていた。 「そういうことでしたか」、「えぇ、さっぱりして生ビールも頂きました」と二人共笑った。 明野まで来ると雲間に甲斐駒の摩利支天や地蔵岳のオベリスクが見える。明日はやっぱり晴れそうだ。 男性とは駅で別れた。付近で一杯やって落ち着いてから帰るらしい。私はタイミングよく特急あずさの自由席で東京へで戻った。

5日間歩いた距離も電車での戻りはあっけない。縦走の達成感に浸っていたらあっという間に立川。 5年前の縦走の時は初めての長期入山だったこともあり、荷物も多く今回より5kg重かった。 道も懐かしく思ったり、まったく忘れている場所もあったり、過酷な日もあったけれど、一つの区切りとして意味ある山行だったと思う。

奥多摩から奥秩父の縦走路は不思議と郷愁を感じさせる道だ。5年経ち懐かしくなって入山した今回。 また何年か経てば懐かしくなるのだろうか。そしてその時は私自身、何が変わっているんだろう?
でも、山だけは何も変わらず今のままであってほしい。
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