2007GW 奥多摩奥秩父縦走 3日目  07.04.30
笠取小屋       5:50
水晶山        8:25
雁坂峠        9:05  9:45発
西破風山      12:20
甲武信小屋(天泊) 15:30

草地の暖かな雰囲気に騙されて防寒を考えずに寝たら、夜中は寒さで何度か目覚めることになった。 朝方のテント内の温度は0度。すでに布団で寝たいとか、天玉そばが食べたいとか、いつもの俗なことが頭に巡る。

今日は5:50発。小屋から縦走路に戻ると枯れた笹原が朝日に照らされていた。 雁峠手前の雁峠小屋に寄ってみると2階には人けがある。 入り口には「老朽化で倒壊の恐れ有り。緊急時以外は使用しないこと。」と張り紙があるが、近くで見た感じは十分に使えそうだ。 1階が土間で2階が泊まれるスペースらしい。

縦走路に入ります。 雁峠避難小屋 雁峠
縦走路に入ります。 雁峠小屋(雁峠山荘)。 雁峠(がんとうげ)。

雁峠は山合いにひっそりと開けている。笹原の急登を行くと富士が姿を現した。 北側の斜面は氷化した道が続いているので、木の根を伝って慎重に行く。 燕山、古礼山、水晶山の順に標高を上げ、水晶山のピークで軽く休憩。雁坂峠への降りの樹林帯は残雪が多く、かえって歩きやすくなった。

凍った道。 水晶山 雁坂峠への降り
凍った道。 水晶山(2158)。 雁坂峠への降り。

残雪の樹林帯を抜けると、今までの暗い森とはうってかわって、日の光が降りそそぐ明るい笹原の道となる。

行く手には開けた雁坂峠とゆるやかに登る雁坂嶺が見えてきた。
天場に朝日が当たる

雁坂峠は木製のベンチが置いてあり、薄暗い針葉樹の森を歩いていたせいもあるが、空がやけに広く感じる。 そして、ここを通る登山者の多くはザックを置いて休憩することだろう。 周囲の山々から広瀬湖へ落ちる谷合いの展望は高度感があり、富士山、南アルプスが遠望できる。 目の前には乾徳山、黒金山と続いて国師ヶ岳へ伸びる尾根が大きく見え、歩いてみたいと思う場所がまた増えた。

富士山方向 雁坂峠より 奥秩父方向 雁坂峠より
富士山方向 雁坂峠より。谷間が美しいです。 雁坂峠より。中央左のピークが黒森山、そのまま左に落ちていった次のピークが乾徳山。右の大きな山が国師ヶ岳。

今日もよい天気だが、入山前の予報では明日、明後日が崩れるらしい。 明日は樹林帯なのでなんとかなりそうだが、明後日の金峰越えが心配だ。 夕方はラジオを聞くことにしよう。(というか毎日聞きなさいよ)

雁坂嶺までの樹林帯は眺めていたイメージとは違って 雪がべったりとついていた。 東破風山の登りで氷化した急登に変わったので初めてアイゼンを装着するが、 すぐに日当たりのよい稜線に出たこともあり、今日はこれ以降アイゼンをつけることは無かった。

雁坂嶺 東破風山 破風の稜線にて広瀬湖が見える
雁坂嶺。 東破風山。 破風の稜線にて広瀬湖が見える。

木賊山、甲武信ヶ岳、三宝山 左から、木賊山、甲武信ヶ岳、三宝山。

西破風山のピークから少し行くと明るい岩場の降りとなり、 雲取からは彼方の眺めだった三連の山が、はっきりとその巨体を出現させた。 以前は雲に巻かれた姿だったので嬉しい展望だ。

日差しが照りつける岩場の降りを終え、破風山避難小屋(以前は笹平避難小屋)のテーブルで休む。 甲武信方面からアイゼンで降りてきた2人の単独行の方と話したが、今日は大弛小屋からで、雁坂小屋に泊まる予定とのこと。 小屋泊まりとはいえ健脚です。

甲武信小屋への今日最後の登りを、くさった雪を踏みしめてゆっくりと標高を上げる。 木賊山を巻く甲武信小屋への分岐道に入った途端に雪が深くなり、午後もいい時間なので何度も踏み抜いた。 甲武信小屋へはやっとの思いで15:30到着。

凍った道。 甲武信巻き道分岐 甲武信小屋
破風山避難小屋 →内部 甲武信巻き道分岐。 甲武信小屋。

天場はもちろん雪の上で、前回のGWより雪があるが、これでも例年より少ない年らしい。 後で小屋番さんにも話を聞いたが、その02年(前回)は本当に雪が少なく、天場も土が見えていたからね、あの年は異常だったよ、 とのことだ。その時を基本に考えていた私はお間抜け者だ。

ばったり そして、一番近い場所で設営していると、頂上から降りてきた人が「あ、やっぱり居た、お〜い〜」と私に声をかけてきた。 顔をあげると、ありゃ、山旅MLの脇屋さんじゃないですか!これには本当に驚いた。 頂上に写真を撮りにいって戻ってきたとこらしくカメラだけの身軽な姿。

二言三言会話した後「ところで酒分けてよー」って、こんな日数で入っているんだから、今回は一升瓶なんか持ってきてませんってば。

行程が予定通りであることもあり、夕食はカレーと焼きそばの2食。 小屋の表のテーブルで、これから雲取方面へ行く登山者と山のことなど話しながら日が暮れていった。 ビールを買ったらストーブで濡れた靴下を乾かしながら他の登山者や脇屋さんと談笑。 通常ならば小屋内での濡れ物の乾かしなど天泊者は駄目であるが、 連休最終日の小屋の夜なんて静かなもので、小屋番さんのご好意をありがたく頂戴した。

甲武信小屋のストーブ。大好きな空間 今日はビーフカレーと焼きそば 設営したテント
甲武信小屋のストーブ。大好きな空間。 今日はビーフカレーと焼きそば。 設営したテント。

小屋の明かりが暖かい

ストーブ周りの居心地がよくてテントに入るのが遅くなった。一度外に出て片付け物をした後、未練がましく中へ戻りまたしばらく当たり続ける始末。

テントに入ったのは19:30。外気は−3℃まで下がっていた。
小屋の明かりが暖かい


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